自己破産手続の知識

銀行の注意点アレコレ

当然ですが自己破産しても銀行口座は使えます。ですから水道代・電気代等の引き落としに利用することも可能です。

ただ、自己破産すると、５年から７年程度は銀行からの借入が困難となります。事故情報が登録されているからです（いわゆるブラックリスト）。

また、借入のある銀行では自己破産者の銀行口座を凍結し引き出しができないようにされます。

ですが、この凍結処理がされたとしても振込や入金は可能なのです。

つまり、給与などが振り込まれた場合には、給与の引き出しが出来ない状態となってしまうので注意が必要です。

給与の振込銀行を変更しておくことが必要でしょう。借金のない銀行に口座を開設して、そこに給料を振り込んでもらいましょう。

そして、銀行は借入金との相殺を行うこととなり、口座にあるお金は引き落とされてしまいます

ただ、現実的には生活に必要な最低限度の現金に関しては話し合いにより引き出しに応じることが多いようです。

また、債権者の中に口座引き落としで弁済しているサラ金業者があれば、自己破産後も引き続き引き落とされますのでご注意ください。

従って口座への入金予定や口座からの引落しの予定（公共料金など）がある場合は、破産手続の申し立て前に口座を変えるなどの処置を必ずしておきましょう。