過払い金返還請求手続の知識

過払い金返還請求で弁護士･司法書士とのトラブルが急増しています

払い過ぎた借金の利息を取り戻す「過払い金返還請求」が全国で相次ぐ中、返還請求者と代理人となる弁護士や司法書士との間で、トラブルが増えているとのニュースがありました。

過払い金返還請求者の９割に弁護士や司法書士がつくことが多いようです。

支払う報酬は過払い分の２割弱が相場だが、なかには３割以上の報酬を求める弁護士らもいたり、返還金の９割近くを報酬として不正に受け取った司法書士もいるようです。

返ってきた金額と報酬の内訳が不透明との声もあります。

また借金問題でも「ヤミ金融から借りている分は受けない」と断られた相談者が目立ち始めているようです。回収が困難で報酬も期待できないためとみられています。

多重債務者からの相談に対し、報酬が確実に見込める過払い金回収しか引き受けない弁護士がいるのです。

この事態に日本弁護士連合会（日弁連）は、過払い金回収だけの受任はしないよう求める異例の指針を公表しています（2009年7月）。

多重債務者の支援団体「大阪クレジット・サラ金被害者の会」（いちょうの会、大阪市北区）も悪質な司法書士の実態調査に乗り出しています。

過払い金返還請求をするときの代理人として弁護士･司法書士に依頼するときは慎重な選択が求められます。